新海誠監督の最新作、すずめの戸締りを観た。
鑑賞の理由は、父親が新海誠の大ファン、というよりもミーハーなファンなこと。
父の新海誠推し歴史は、ご多聞に漏れず『君の名は』入り。
1人で観て感動し、感動の余り母を誘って鑑賞し、東京出張の折、新宿のピカデリーで私と3回目を観る程だった。
ちなみに父はその日朝から1人で聖地巡礼をし、ランチは2人で作中に出てくるイタリアンに行った。(ら、大混雑で入店できず蕎麦を食べたのもいい思い出)
もちろん天気の子も2人で観たし、父に借りて両作の小説版も読んだ。
わたしもミーハー気質でハマり性だが、きっと父の遺伝子をそっくりそのまま貰ってしまったのだろうと思う。
前置きが長くなったけど、そんなこんなで折角だから今回も観ておくか、くらいの気持ちで鑑賞したすずめの戸締り。
結論から言うと、とてもよかった。
と、思うんだけれど、少し時間が経った今、本当にそうなのかが、分からなくなってしまった。
新海誠作品で初めて涙が出たのは事実。
鑑賞後、今作めちゃくちゃ良かったなと素直に思ったのも事実。
だけど本当に"いい映画"だったのかな、とじわじわと考える。
ネタバレになるからストーリーの詳細は書かない方がいいかな、と思うけど。
涙が出たのは、辛い経験がフラッシュバックしたからで、その時の状況とか、周りの人たちの感情が一気に思い出されたからの様な気がしてきたのだ。
そう思うと、泣いていたのは11年前のわたしで、作品そのものが"いい映画"だった訳ではないんだろうか。
それとも、それだけの感情を呼び起こす作品は、紛うことなく"いい映画"なのだろうか。
そもそも"いい映画"とは?と、頭で考えると、よく分からなくなってくる。
なんだか少しとっ散らかってしまったので、観た人は是非感想を聞かせて欲しいな。
個人的に、RADWIMPSの曲は今回がいちばん好きだなと思いました。まる。