"愛してる"それ以外は余談の域よ。

 

着ている洋服から、自分の家とは違う匂いがする。

昨日まで3連休にお休みをひとつくっつけて、3泊4日で実家のある岡山県に帰省していた。

 

わたしの家族は、とかくわたしを甘やかす。

 

今回の帰省も玄関を開けて顔を合わせるなり『わ〜あかね、かわいくなったね〜』と出迎えてくれる母がいた。

こんな環境が当たり前の中で育てば、わたしみたいなわがまま末っ子が育つのは仕方ないのでは?と自分のことながら笑ってしまう。

 

以前は帰省しても朝から晩まで、そりゃもう可能な限りに予定を詰め込んで、実家には寝に帰る様なスケジュールを組んでいたけど(なんなら外泊が続いたりもざらにあった)、最近は家族と過ごすことを一番に考えている。

そうした中で気がついたことがある。

わたしの家族は"わたしに甘い"のではなく、愛情表現がひたすらにストレートなのだ。

わたしと結婚してよかったでしょ?と聞く母に、素直に頷く父。

母とその友人との会話でも、相手のここが素晴らしくて、どういう風に尊敬している、と臆せず伝え合っている。

夫婦、家族、友人。それぞれの関係値の中でそれぞれの良い所を見つけて伝え合い、愛情をストレートに表現する。これがまた、媚びてるとか持ち上げてるとかそういった風では全くなく、本当に心からそう思ってるというのが伝わってくるから、聞いてるこちらも心が暖かくなるのだ。

これって中々できることじゃないよね。

照れ隠しだったり、場の空気だったり。

相手をイジることイコール親密度のバロメーターの様に思ってしまうことが多いけど。

 

どれだけ好きで、どんな風に愛しているか。

わたしに真っ直ぐ伝えてくれる家族の様に、わたしも大切な人にはきちんと伝えていきたいなと思う。

 

岡山に思いを馳せながら、こんな風に考える。

水曜日の夜の端っこ。