先月、ルーヴル美術館展を観に行った。
お目当てはフラゴナールの名作『かんぬき』。
(これね、これ)
躍動感溢れる作品自体はもちろんのこと、わたしは『かんぬき』というタイトルもとても好きだ。
『閂』
こんなにも名は体を表しすぎてる漢字って、実はなかなか珍しいのでは?!!と考えると、なんだか自然とわくわくしてしまう。
閂以外にも、わたしのわくわく心をくすぐる漢字はいくつかある。
『峠』
山の上下、と書いて峠。つまりマウンテンアップ&ダウン。これも分かりやすくてとても良い。峠の派生系で、衣編に上下の『裃かみしも』もいい漢字。調べたらどちらも日本生まれの和製漢字らしい。"和製"なのに"漢"字というこの矛盾。そこも含めてなんだか愛しい。
『蚊』
ぶーんとなく虫だから、蚊。
そんなんありかい、感が半端ないけど分かりやすさとキャッチャーさが二重丸。
この法則でいくと、このキッズはにんべんに肺で【イ肺】ちゃんでもいいんじゃない?なんて思ったり。思わなかったり。
ハイ〜!
『串』
"閂"同様、見たまま漢字。
ふたつの肉を棒でぶっ刺す、それが串。
わたしはタレより塩派です、それも串。
串といえば、最近鳥貴族がじんわりマイブーム。安くてうまい、最高のエンターテイメント。実は昨日も行ってきました。ありがとう、鳥貴族。ありがとう串。そんな漢字。
『出汁』
急に熟語だけど、出る汁、それが出汁。
そうだよね、出汁ってそうだよね、と大納得の二字熟語。余談だけど出汁を茅乃舎に代えるだけで、上等な自炊になる気がしてる。
ふと思う。"だし汁"って"馬に乗馬"的なアレだったりするんだろうか??
と、なんとなくイイ漢字を列挙してみた本日。他にもなんかあったりするかしら。
ちなみに、散々色々書いたけど、『ココロを亡くすと書いて忙しい、だぞ!』とか、『辛いに一を足したら幸せ、だよ!』みたいな、漢字を使ってちょっとイイこと言ったろ感には、若干の抵抗があるわたしだったりする。
なんか、そんなかんじ。