我が家は清水エスパルスを応援している。
昔からわたしを知っている人には、あかねがサッカーにハマるなんて!と驚かれたりもするが、なんだかんだで"サポーター"になって5年程経つ。
そもそものきっかけは、義実家のリビングで流れていたある一戦を観た時に遡る。
その試合はクラブが史上初めてJ2という下位カテゴリに沈んだ年の最終節で。勝てばJ1昇格という、とどのつまりめちゃくちゃ重要な一戦だった。
はじめはぼんやり眺めていたわたしだけど、テレビから聴こえてくるスタジアムの熱狂に次第に夢中になり、試合が終わる頃には勝利に涙する選手やサポーターの様子に思わずもらい泣きをしている自分に気がついた。
翌年に現地観戦デビューをしてからは、毎年ユニフォームを新調したり、可能な限りスタジアムに赴いたりと自分たちのペースでサポーターライフを楽しんでいる。
とはいえ、サッカーの詳しいシステムや戦術を理解しているわけではない。
そんなわたしが飽きもせずエスパルスを、ひいてはJリーグを応援している理由は色々あるけれど、その最たる要因は現地観戦のライブ感だと思う。
エスパルスはJリーグのクラブの中でも特徴的な、サンバのリズムに合わせて応援を行うスタイルを取っている。
サンバ隊と呼ばれる応援団の陽気なリズムに合わせて、周りのサポーターが声を出したり手拍子したり飛び跳ねたり。
"サポーターは12番目の戦手"なんて言われることもあるけど、それくらい全力で応援するので、ゴールが決まった時の熱気と感動は言葉では言い表せない程だ。
だけど2020年。新型コロナウイルスの蔓延がわたしたちのサポーターライフもがらりと変えてしまった。
一時は全試合中止になり、明日も見えない状況に。そこから今日までの間、無観客試合、人数制限有りの有観客制度、人数制限の廃止、と。時に順調に、時に足踏みをしながら、少しずつ以前の活気を取り戻してきた。
そしてついにこの夏から『声出し応援実証実験』と呼ばれる、指定の試合の指定の場所に限って声を出しての応援が許されるフェーズに突入した。
先週末、ちょうどその対象試合がFC東京戦で行われたので、わたし達夫婦も久しぶりの声出しに胸を弾ませながら、味の素スタジアムへ。
スタジアムに響くサンバのリズムと、サポーターの声。それから、対岸から聞こえる相手チームのサポーターの応援。
2年前は当たり前だったその光景に、一曲目から夫婦で号泣してしまった。
— アカネコ・エスパ@国分寺サポ (@ap_pulse5293) 2022年8月10日
(楽しそうなわたしをとくとご覧あれっ!)
勿論まだまだ全てが元通りという訳にはいかないけれど。それでも、わたしたちサポーターが声を奪われてからの2年間という月日が、以前の日常がいかにかけがえのない物だったかを再認識させてくれたように思う。
このブログを読んでサッカー観戦に興味が湧いたそこのあなた。是非わたし達夫婦と一緒にスタジアムに行きましょう!!!